実際にビールはどのようにして作られるのか?
大まかな流れ・・・製麦→仕込→発酵→濾過→瓶詰め
今回製麦についての基礎をまとめていきます。
製麦とは、大麦を発芽させて麦芽を作る工程であるとされています。
ここで気になるのは「麦芽」がそもそも何を意味するのかです。
「麦芽」とは、芽が出た麦のことを指します。
麦に芽を出させることによって、「アミラーゼ」という消化酵素が活性化します。この消化酵素は、麦にもともと含まれていた「でんぷん」を「糖」に変える働きがあります。
後の発酵工程でこの「糖」を酵母に食べさせてアルコールと炭酸ガスを生み出すという作業をするために、収穫してきた麦を麦芽にする必要があるということなんですね!
では、具体的な製麦をつくる工程についてです。
以下は、「自分でビールを造る本」の62ページを参考にしております
「グリーンモルト」を、さらに「キルン」と呼ばれる炉で30~35時間程度じっくりと乾燥させ、水分を取り除きます。
ただし、このように麦芽を乾燥させる工程は、作りたいビールによってかなり時間が変わってきます。
通常であれば50°程度で乾燥させるところを、香ばしいビールを作る際には100°まで温度を上げるなどするほどの違いがあります。
こうしてできた大麦を、今度は絡み合わないように機械で幼根を取り除き、ビール造りに適した「モルト」にするようです。
さて、次回は仕込について抑えていきましょう!
コメント
[…] 仕込とは、前の記事で解説した製麦の工程を終えた麦を砕き、お湯に浸す工程です。なぜこの工程が必要なのかというと、製麦を終えた麦の中には「でんぷん」とそれをを糖に変える働きのあるアミラーゼ(ジアスターゼ)が存在しますが、お湯にこの麦を浸けることでアミラーゼ(ジアスターゼ)が活性化し、水の中に溶けだした「でんぷん」を糖に変えてくれるからです。 […]